24
午前。Iさんのレンタカーを芦辺に運び、原付を受け取り帰宅。
Kさんからメッセージ。このウェブを見ていたら、鍋の夢を見たとのこと。いろいろなものがごちゃ混ぜに鍋の中に入っており、渦を巻いていると言う。昼。勝本へ。壱岐はだいたい20分から30分で隣街に移動できるのだが、そういう時間がちょうどいろいろ考えるのに良かったりする。今日は、そのごちゃ混ぜの鍋のことを考えていた。それで、ケーマゲヒンマゲとひきとおしは同じなんじゃないかという気になってくる。大事なものをお裾分けすることが、ひきとおし鍋ならば、このケーマゲヒンマゲは、まさにそういうものではないかと思い始めた。僕のいろいろの考えている途中のことを、なるべくそのまま恥ずかしげもなく(いや。恥ずかしい。)鍋にぶち込むように、このウェブに書いている。Kさんのごちゃごちゃの渦を巻く鍋の姿は、ケーマゲヒンマゲかもしれない。それから、昨日のBBでの会話を思い出したので、後から少し追記した。
勝本に到着。Sさんにご挨拶。この年末に作ったご挨拶のカードを差し入れ。勝本の街を歩きながら、街の様子を映像で撮影した。商店街から聖母宮まで歩き、港のあたりをぐるっと歩いた。途中、大久保本店で遅めのランチ。担々麺にしてみた。
撮影していたら、商店街の男性に声を掛けられ、いくつか教えてもらった。「人が少なくなった。昔は凄かったよ。ここも人が凄く来ていたし、正月も深夜一時くらいまで店を開けていて、商品もよく売れた。昔は良かった。港には七五〇隻の漁船があって全国でも指折りの漁協だったけど、今では何十隻かになった。その頃は観光客はおらず、壱岐の人達だけで経済が回っていたし、漁師は数十万円をいつもポケットに入れていて、たくさん買ってくれた。大型店舗が次々にでき、それから商店街は立ち行かなくなってしまい、どうしようもなく終わっている。」などという話を伺う。街を撮影後、再度Sさんにご挨拶。さっきの話について聞いてみると、「あの人は物凄くネガティブなんだ。」と笑顔で言っていた。チラシも置いてもらう。餅ときな粉を頂く。うれしい。
帰宅前にイオンへ。さっきの話を聞いた後だったが、イオンに行かねば購入ができないものだったからしょうがない。商店街はやはり自社製品のブランド力を磨いて付加価値を付けることで戦うしかないのだろうか。正月にイオンに来た時は五〇〇〇円になっていた鰤が、今日は一五〇〇円程度になっていた。付加価値。難しいなと思う。
流星群。タイムラプスで撮影してみる。寒いからレンズに結露ができないか心配。どんな映像になるだろうか。映像素材に使えたらと思っている。
夜十時頃。Mくんから電話。二時間ほど話す。彼の一月末の面接に向けて対策を考えた。こうやって話をすることで、見えてくることや考えがまとまるということはあるから、少しでも役に立っていればと思う。僕も人と話をしたり、意見を聞くことで想像が膨らむタイプなので、積極的に意見交換の場を設けていきたいが、拠点となる場所が日本に帰ってからずっと無いので、何か方法を見つけなければと思っている。今はネットでいくらでも話ができるのだから、そういう場を設けるというのも良いかもしれないな。