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明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

早起きして、初日の出を見に行った。三脚を立てて撮影したにも関わらず、かなりブレているため、このブレに、まるで僕の気持ちが現れているかのような仕上がりとなる。もっとブレて、最終的には残像効果でどこに僕がいるのか分からなくなるような、そんな人間に今年はなりたいなと思います。(意味不明)

初日の出の後に、シェアハウスから一番近くにある神社でお参り。今日はもの凄く寒く、神社にあった水が凍っていた。初日の出と初詣へは、シェアハウスのYさんの車で一緒に行かせてもらうことができ、たいへん助かった。それに、僕と妻の二人だったら、寒さと眠気を言い訳に、御来光を拝むことは失敗していたはずだ。

帰宅後、三人でお節。たいへん正月らしいことをしていることに驚く。僕は一月に行われる展覧会に参加する率が高く、過去何度もひどい年末年始を過ごしてきたが、今回は違うようだ。僕ではない誰かがいるというのは、こういうことが起こるということなんだなぁ。と、改めて思う。

すでに十分正月を堪能し、午前九時には、今日の終わりが来たような心持ちになったが、これに加えて、平山旅館の立ち寄り湯へ行くことになった。年末にひどい顔をしていたら、立ち寄り湯の回数券を数枚譲ってくれた方がいたのだ。三人で行きましょうということになった。壱岐には湯之元温泉というのがあって、平山旅館はそこの温泉だ。鉄分多めの茶色の湯で、塩分がある。千五百年前からあるお湯だそうだ。


今日で壱岐滞在まる三週間終了となった。残り二週間強。残り少ないが、今やれるだけのことは全部やっておきたい。壱岐でのプロジェクトは、前々から大仕事だと知っていたが、改めて、まだまだ考えるべきことがたくさんあるなと思わせる番組を見た。夜九時からあった、NHKスペシャル 2020巻頭言「10years after 未来への分岐点」というSDGsについての番組だ。(一月八日にも再放送があるようなので、詳しくない方はチェックしてみてほしい。)壱岐はSDGsの取り組みをしている地区でもある。それもあり、このプロジェクトに入るのに先立ち、海のことをテーマに様々な問題について教えてもらったり考えることができそうな場所を、お店という形でやってみるというプランを考えていたのだが、たいへん未熟で未完成でイメージがし辛いプランでもあったため、実際には使える場所を提供してもらうことが叶わず、頓挫した。しかし、SDGsで問題にされている十七の目標は、これから先も考え続けなくてはならない人類の課題なので、これからも僕は、現在の社会の仕組みにおける、人と人のコミュニケーションについての課題を、芸術を通して考えていけたらなと思っている。壱岐は歴史も深く、地域のコミュニティも深く、様々なことが起こってきた/起こっている場所だと改めて確認した。壱岐にオルタナティブなアーティスト・イン・レジデンスの施設があるべきではないかと思うほどだ…誰か。つくったらいいのに…

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