滞在七日目。時間はあっという間だ。どんどん過ぎる。このプロジェクトも、あっという間に通り過ぎるのだろうか。全くそうは思えない。

午前。二件電話。
壱岐には、鶏を使った「ひきとおし」という伝統料理がある。それを、昔ながらの方法で、生きた鶏からつくってみたいと思い、鶏を買うことができるか、たまご屋さんに電話。購入できるとのこと。思っていたよりもはるかに安く、コスト的には実現できそうだ。鶏は農家などを中心に多くの家庭で飼われていたようなので、僕もしばらく飼ってみたいなと想像を膨らませる。「ひきとおし」を作れる人がいたら作り方を教えて欲しいと思い、ひとまず小崎地区の人に電話。忙しいようで意思疎通できる前に会話終了。 皆さんことごとく忙しい。避けられているのではないか。と、ほぼ同時に、昨日メールで問い合わせていたインタビュー依頼に返信があることに気がつく。ありがたい。インタビュー準備のためにネットで調べる。

午前から夜八時くらいまで、考えているイベント・祭プランのプレゼン用映像のための素材作り。ペンタブレットを持ってきていないから、手書きでアニメーション素材を造らなければならず、手こずる。とりあえず、夕方までに、プレゼン用映像制作のためのプレゼン映像完成。この映像を使ってイメージを伝え、実写部分の撮影協力を明日からあたりたい。とりあえずの絵コンテも制作。

作業していて、朝ごはんしか食べていなかったから、夜イオンが閉まる前に買い出し。野菜がめちゃくちゃ安い。大根は三本で百円というものがあり、即購入。煮物プランで食材をそろえる。魚も酒のつまみに買おうとしたが、意外に高く手が出ない。壱岐で採れた魚をどこで手ごろに買えるのだろうか。

煮物をしているときに、シェアハウスの人と少し情報交換ができた。このシェアハウスはみなさん島外からの移住準備のために来られている。一年以上前から来ている人、一か月前くらいに来た人と様々だが、島外出身という共通点がある。壱岐の観察をしていて、村的な閉じられたコミュニケーションと、移住者を受け入れるような開かれたコミュニケーションという二つが同時に存在しているように感じている。公共とは何か、文化とは何かということを考えているので、この差について思索を進めれば、何か見えてくることがあるのではないかと夢想する。 

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする